【ISS】20周年を迎えた国際宇宙ステーション

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ISS基本機能モジュール「ザーリャ」打ち上げから20年 

11月20日は、日本を含む15ヶ国が参加するISS(国際宇宙ステーション)の20周年記念日です。20年の間に57回の長期滞在ミッションが行われ、数多くの実験や研究が実施されました。

 

The International Space Station turned 20 years old today with the launch of the first element, the Zarya module, occurring on Nov. 20, 1998.

The crew also continues to unpack the newest U.S. and Russian cargo ships to visit the International Space Station today.

国際宇宙ステーションは、1998年11月20日に最初の部品であるザーリャモジュールが打ち上げられてから20年を迎えました。乗組員たちは今日もまた、国際宇宙ステーションに滞在するために、最新の米国とロシアの宇宙補給機の荷ほどきを続けています。(NASA)

Crew Unpacking New U.S., Russian Cargo Ships on Station’s 20th Anniversary (NASA)

1998年、最初に打ち上げられたISSの基本機能モジュール、「ザーリャ」(photo : NASA)

 

1998年1月29日、ワシントンで宇宙ステーションの建設に関する合意が締結され、11月20日にバイコヌール宇宙基地からプロトンロケットが最初のモジュールである機能貨物ブロック(FGB)ザーリャを打ち上げ、そして12月7日、軌道の第2要素であるUnity接続モジュールにドッキングしました。

ISSは多目的宇宙研究複合施設として使用される最大の国際プロジェクトです。ROSCOSMOS(ロシア)、NASA(米国)、JAXA(日本)、CSA(カナダ)、ESA(欧州諸国)がこのグローバルプロジェクトに参加しています。

ISSの創設により、微小重力、真空中、宇宙放射線の影響下での独自の条件で科学実験を行うことが可能になりました。研究の主な分野は、宇宙物理学のプロセスと物質、地球の研究、宇宙探査の技術、宇宙の人々、宇宙生物学、バイオテクノロジーです。国際宇宙ステーションでの宇宙飛行士の作業には、教育訓練や宇宙研究の促進にかなりの注意が払われています。

ROSCOSMOS

 

Today (Nov. 20) marks the 20th anniversary of the launch of the station’s first component, made possible by the contribution of hundreds of engineers, space shuttle astronauts like Chiao, international support and the crews who continue launching up to this day. It has been continuously occupied since Nov. 2, 2000.

As we reflect on what the space station has afforded humanity — diplomacy, progress in human spaceflight and discoveries in the life sciences — we also have to wonder what the space lab’s future holds.

11月20日、これまで数百人のエンジニア、スペースシャトルの宇宙飛行士、国際的なサポート、そして今日まで継続してロケットを打ち上げ続けたクルーの貢献によって、宇宙ステーションの最初のコンポーネントの打上げから20周年を迎えました。

宇宙ステーションは、有人宇宙飛行の進展、生命科学における発見を人類に与えました。私たちはまた、宇宙実験室の未来について思いを巡らせます。

‘An Entirely New Way Of Thinking’: The ISS Celebrates 20 Years in Space (Space.com)

 

JAXAのTweet

 

ロシア国営宇宙開発企業  ロスコスモス(Роскосмос)のTweet

20年前の1998年11月20日、バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)から、国際宇宙ステーションの建設が始まりました。プロトン-K ロケットの打ち上げによってザーリャが軌道に乗りました。

ROSCOSMOS

 

ISSでの宇宙飛行士たちの生活

ISS (NASA)

若田光一宇宙飛行士と第39次長期滞在クルー(JAXA)

船外活動の準備をする宇宙飛行士(ROSCOSMOS)

船外活動をするアンドリュー・フューステル宇宙飛行士(NASA)

ISS日本実験棟「きぼう」内での野口聡一宇宙飛行士と山崎直子宇宙飛行士(NASA)

フルーツで曲芸をするスコット・ケリー宇宙飛行士(NASA)

実験をするセリーナ・オナン・チャンセラー宇宙飛行士(NASA)

食事の準備をする大西卓哉宇宙飛行士とキャスリーン・ルビンズ宇宙飛行士(JAXA)

「きぼう」モジュール内の油井亀美也宇宙飛行士(JAXA)

ISSでの食事風景(NASA)

ISSでの食事風景(NASA)

「きぼう」船内実験室で作業を行う金井宣茂宇宙飛行士(JAXA)

ISSのLEGOキットをISSで組み立てる古川聡宇宙飛行士(JAXA)

サッカー観戦する宇宙飛行士たち(ROSCOSMOS)

「きぼう」のロボットアームを操作する星出彰彦宇宙飛行士(JAXA)

ISSから見た日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(NASA)

楽器を演奏する第55次長期滞在クルー(NASA)

ISSの夜明け(ROSCOSMOS)

 

 

 

▼ ISSの20年をまとめた映像

The star named ISS

 

ISS(国際宇宙ステーション)とは

人類にとって国境のない場所のひとつ ― それが、ISSです。米国、日本、カナダ、欧州各国(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン)、ロシアの計15ヶ国が協力して計画を進め、利用していきます。

ひとつのものを作り上げるために、これほど多くの国々が最新の技術を結集するというプロジェクトは、これまでにまったくなかったこと。ISSは、世界の宇宙開発を大きく前進させるための重要な施設であると同時に、国際協力と平和のシンボルでもあるのです。

ISSは、地上から約400km上空に建設された巨大な有人実験施設です。1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら、実験・研究、地球や天体の観測などを行っています。完成後は、10年間以上使用する予定です。

ISSの主な目的は、宇宙だけの特殊な環境を利用したさまざまな実験や研究を長期間行える場所を確保し、そこで得られた成果を活かして科学・技術をより一層進歩させること、そして、地上の生活や産業に役立てていくことにあります。

ISSには、2000年11月2日から宇宙飛行士が滞在を開始し、現在は約6ヶ月ごとに交代しています。ISSに長期滞在しているクルーは、宇宙環境での科学実験やISSの保守作業などを行っています。

(JAXA)

 

ISS (ROSCOSMOS)

 

 

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