中東派遣1陣 隊員約200人、約4カ月の任務を終え帰国
中東海域での日本関係船舶の安全確保に向けた情報収集活動のため派遣された海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が30日午前、海自横須賀基地(神奈川県横須賀市)に帰港し、約4カ月の任務を終えました。「たかなみ」は昨年末の閣議決定を受けて派遣された1次部隊で、オマーン湾やアラビア海北部で3か月にわたって活動し、延べおよそ8000隻の船の航行を確認。自衛隊法が定める「海上警備行動」が発令されるような不測の事態は発生しませんでした。
防衛省によると、たかなみは2月26日に、アラビア海北部で活動を開始。昨年6月に日本のタンカーが攻撃されたホルムズ海峡に近いオマーン湾にも入った。先行派遣されたP3C哨戒機とともに、航行する船舶の船籍や進路の把握や不審船を警戒した。今月9日、現地で「きりさめ」に任務を引き継いだ。
たかなみには約200人が乗船。新型コロナウイルス感染症対策として、寄港先で食料を補給する際も現地側との接触を避けるため、隊員の上陸を最小限に抑えた。
(産経新聞)
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出迎えた河野防衛大臣は、「オマーン湾をはじめとする海域は、原油輸入のおよそ9割を中東地域に依存するわが国の生命線だ。任務を完遂し、日本関係船舶の安全確保に必要な情報の収集に、大きく貢献した」「新型コロナウイルス感染症が、世界的に拡大し、寄港地における上陸が大幅に制限されるなか、高い士気と規律を維持し、立派に任務を完遂したことを大変誇りに思う。貴重な経験をいかし、引き続き任務にまい進してほしい」と述べ、隊員をねぎらいました。
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護衛艦「たかなみ」
たかなみ(JS Takanami, DD-110)は、海上自衛隊の護衛艦。たかなみ型護衛艦の1番艦。艦名は「高く立つ波」(高波)に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇としては、夕雲型駆逐艦「高波」、あやなみ型護衛艦「たかなみ」に続き3代目に当たる。
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今回の帰国行事は人の密集を避けるため簡素化され、恒例の親族らによる出迎えは行われませんでした。
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