海上自衛隊は、インド太平洋方面派遣訓練部隊(ISEAD2018)が 9月26日にスマトラ島西方海空域で、英国海軍フリゲート艦「アーガイル」と共同訓練を実施したことを発表しました。
海上自衛隊のTweet
【インド太平洋方面派遣訓練部隊(ISEAD2018)】
9月26日、スマトラ島西方海空域において、英国海軍フリゲート艦「アーガイル」と共同訓練を実施しました。海上自衛隊は、本訓練を通じて、戦術技量の向上及び、英国海軍との連携の強化を図ることができました。 pic.twitter.com/NEQ1ro8vNT— 防衛省 海上自衛隊 (@JMSDF_PAO) September 27, 2018
駐日英国大使館のTweet
https://twitter.com/UKinJapan/status/1045245433264713728?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1045245433264713728&ref_url=https%3A%2F%2Fpresence-jp.com%2Fwp-admin%2Fpost.php%3Fpost%3D3250%26action%3Dedit
REUTERより
インド洋に長期派遣中の海上自衛隊ヘリコプター空母「かが」は、南シナ海へ向かう英海軍のフリゲート艦「アーガイル」と共同訓練を実施した。
この海域は欧州とアジアを経済的に結ぶ重要な海上交通路(シーレーン)で、日本と英国、そして両国の同盟国である米国は、影響力を拡大する中国に対するけん制を強めている。「かが」の坂口健治2等海佐は、「自衛隊と英海軍とは伝統的に結びつきが強い。このような訓練を通して関係強化を図りたい。英国海軍の頻繁な存在は、日英両方の海軍が将来より密接に訓練を実施する機会となる」と話した。
訓練にはアーガイルとかが、海自の護衛艦「いなずま」が参加した。インド洋の穏やかな海上を、3隻は陣形を組んで航行し、かがの艦載ヘリが上空から見守った。
ABOARD THE KAGA, Indian Ocean (Reuters) – Japan’s biggest warship, the Kaga helicopter carrier, joined naval drills with Britain’s HMS Argyll in the Indian Ocean on Wednesday as the frigate headed toward the contested South China Sea and East Asia.
Britain, Japan and close ally the United States have found common cause in countering growing Chinese influence in the region, to keep key sealanes linking Asia to Europe, the United States and elsewhere from falling under Beijing’s sway.
“We have traditional ties with the British navy and we are both close U.S. allies and these drills are an opportunity for us to strengthen cooperation,” Kenji Sakaguchi, the Maritime Self Defence Force (MSDF) commander of the Kaga group’s four helicopters said on the hangar deck.
The more frequent presence of the Royal Navy is a chance for the two navies to train more closely in the future, he added.
The Argyll, Kaga and its destroyer escort the Inazuma practiced formations on calm seas in the Indian Ocean near commercial sea lanes plied by container vessels and oil tankers. Three helicopters from the Japanese carrier hovered above, monitoring the drill.
Japanese carrier drills with British warship heading to contested South China Sea (REUTERS)
英海軍がアジアに艦艇を派遣するのは今年3隻目です。9月初頭には揚陸艦「アルビオン」が日本からベトナムへ向かう途中、中国が一方的に領有権を主張する南シナ海の西沙(英語名:パラセル)諸島付近で「航行の自由作戦」を実施しました。その際、中国側は艦艇とヘリコプターを派遣して警告を発しました。
9月13日には、海自の潜水艦とかがなどの護衛艦が、南シナ海で対潜水艦戦を想定した訓練を実施。防衛省は日本の潜水艦が同海域で訓練したことを初めて公表しました。
米軍主導の「航行の自由作戦」の展開により、南シナ海での軍事的覇権を強める中国に対して国際的圧力が一段と強まっています。日本は作戦には参加していませんが、海上自衛隊の活躍によって日本のプレゼンスは確実に高まっているようです。
英国海軍フリゲート艦「アーガイル」はこの後、南シナ海から日本周辺へ向かい、北朝鮮が国連安全保障理事会の制裁に反して洋上で積み荷を移し替えて密輸する、「瀬取り」の取り締まりに加わります。
HMS ARGYLL (F231) – ROYAL NAVY
(photo : 海上自衛隊)
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