「親友」「友達」を意味する 空自初の日印共同訓練
航空自衛隊は12月1日から8日まで、インド空軍と初めての共同訓練「シンユウ・マイトゥリ18」を実施すると発表しました。美保基地(鳥取県境港市)所属のC2輸送機と隊員約20人を派遣し、インドのアグラ空軍基地を拠点に編隊飛行訓練や、離着陸手順の確認などを実施します。
防衛大臣の記者会見で触れられていましたが、「シンユウ」「マイトゥリ」とは、まさに日本語の親友、インドの言葉で友達という意味のようです。
航空幕僚監部によるプレスリリース
航空自衛隊は、部隊の航空輸送能力の向上を図るとともに、両国及び日印空軍種間の 相互理解の増進と信頼関係の強化を目的として、下記のとおり日印共同訓練(シンユウ ・マイトゥリ18)を実施します。
アメリカ・インド空軍の共同訓練、コープ・インディア(COPE INDIA 2019) にもオブザーバー参加
日本・米国・インドは、海洋での覇権拡大を狙う中国に対して「対中包囲網」強化の姿勢を強めています。
防衛省は米印共同訓練のコープ・インディアに空自を正式参加させることを視野に入れている。インドのカライクンダ空軍基地で行われるコープ・インディアに来月3日から空自隊員3人をオブザーバー参加させ正式参加への布石とする。
海自はインド海軍と2国間共同訓練を行っているほか、米印の海軍共同訓練だった「マラバール」に平成19年から参加。陸自も今年10月27日からインド国内で同国陸軍と初めて共同訓練「ダルマ・ガーディアン」を行ったばかりだ。
インドは中国と国境未画定地域などを抱え、中国軍の越境問題や軍同士のにらみ合いが起きている。中国はスリランカやパキスタンといったインド洋各国で港湾建設を支援することで海軍の寄港地を確保し、インド洋で作戦能力を向上させる恐れがあることにもインドは警戒を強めている。
空自、インド空軍と初訓練 来月3日から 連携強化で中国牽制(産経新聞)
11月30日にアルゼンチンで開幕したG20に合わせて、安倍首相と、トランプ米大統領、インドのモディ首相は3者会談に臨み、「自由で開かれたインド太平洋」の重要性を確認しあいました。日米印3カ国の首脳会談は史上初めてのことでした。
「日本と米国、インドは(自由、民主主義、人権、法の支配といった)普遍的価値と戦略的利益を共有している。われわれ3人が協力することで、この地域(インド太平洋)と世界にさらなる繁栄と安定をもたらすことができるだろう」安倍首相は会談冒頭、こう述べた。
モディ氏は、日米印3カ国(Japan、America、India)の頭文字を合わせた「JAI」が、インドで「成功」を意味する言葉だと紹介し、緊密連携の重要性を強調した。
日本と米国、インドの3カ国は最近、協力関係を深めている。
3カ国が協力を深める背景には、習近平国家主席率いる共産党一党独裁の中国の存在がある。中国は東シナ海の沖縄・尖閣諸島の周辺海域に公船を連日侵入させ、南シナ海では軍事拠点化を進めている。さらに、スリランカやパキスタンなどインド洋各国で港湾建設を支援し、海軍の寄港地を確保している。ウイグルやチベットでは人権弾圧を続けている。
▼Cope India 2019
(Cope India 2019 – Indian Defence Updates)
▼C-2輸送機
C-2は、昭和45年に初飛行したC-1輸送機の後継機として国際平和協力活動の対応など自衛隊の各種任務を、より早くより効率的に遂行するために開発された国産の輸送機です。平成28年度に開発完了、美保基地(鳥取県)に配備されるのを始めとして、今後、2個飛行隊に配備される予定です。
11月には日本とインドの強固な信頼関係を築くために、陸自とインド陸軍の初めての共同訓練「ダルマ・ガーディアン」が実施されました。
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