外務省は、インドネシアのスラウェシ島で9月28日に発生した地震及び津波による被害に対し,自衛隊を国際緊急援助隊として派遣するとともに,JICAを通じ緊急援助物資(テント,浄水器,発電機)を供与することを決定しました。地震と津波による死者数はすでに1200人を超えているようです。
安倍晋三首相は1日に「最大限の支援を行う用意がある」とのメッセージをインドネシアのジョコ大統領に出しています。
国際協力機構(JICA)による緊急援助物資供与の実施
インドネシア共和国で発生した地震及び津波に対し、人道的観点及びインドネシアとの友好関係に鑑み、国際協力機構(JICA)は緊急援助物資供与を下記のとおり実施します。
記
1. 被災状況
インドネシア中部スラウェシ州において9月28日17時02分(現地時間)に発生したマグニチュード7.4の地震及びこれに伴う津波により、被災地では甚大な人的・物的被害が発生しています。10月3日現在の被害状況(インドネシア政府による発表)
死者 1,407人
負傷者 2,550人
行方不明者 113人
避難者 約71,000人
倒壊家屋 約66,000戸2. 物資供与の内容
(1) 緊急援助物資内容(JICAシンガポール倉庫分)
テント
発電機
浄水器
凝集剤(2) 輸送日程
至近便でバリクパパンへ輸送を調整中。
インドネシアにおける地震及び津波被害に対する国際緊急援助ー物資供与ー(JICA – 国際協力機構)
防衛省 国際緊急援助隊を編成し、輸送活動を実施(10月3日)
インドネシア共和国、スラウェシ島における地震及び津波被害に関し、本日、外務大臣から国際緊急援助活動の実施について協議がありました。
これを受けて、防衛省としては、国際緊急援助活動を行うため、防衛大臣から「国際緊急援助活動の実施に関する自衛隊行動命令」を発出しました。本命令の概要は、以下のとおりです。・インドネシア国際緊急援助隊を編成し、輸送活動を実施。
本命令を受け、防衛省としては、本日、C-130H輸送機1機を現地に向けて出発させます。
また、被害状況の調査や支援のニーズについて情報収集を行う現地調整所要員を本日、出発させました。
インドネシア共和国への国際緊急援助隊の派遣に係る自衛隊行動命令の発出等について(防衛省)
岩屋毅防衛相は3日、インドネシア・スラウェシ島の地震と津波の被害に対応するため、国際緊急援助活動に関する自衛隊行動命令を出した。隊員約40人を乗せた航空自衛隊のC130輸送機が3日夜に出発。防衛省は「できるだけ早く活動を始めたい」としている。
防衛省によると、スラウェシ島の西に位置するカリマンタン島の都市バリクパパンに救援物資が集まっており、バリクパパンを拠点に被災地に向けて物資を輸送する。
他にも現地調整所の要員8人を派遣し、被害状況の調査や支援の必要性について情報収集する。
岩屋氏は報道陣の取材に「わが国も本当にたくさんの災害を経験した国だ。いち早く支援に向かうことが重要だと考えている」と述べた。
インドネシア国際緊急援助活動に参加する隊員たち
先ほど防衛省HPで発表されたとおり、インドネシア国際緊急援助活動に参加する美保基地隊員の小牧基地への輸送をT-400により実施しました。 pic.twitter.com/Odr1pCvRL8
— 航空自衛隊美保基地 (@MIHO_AB) October 3, 2018
インドネシア共和国スラウェシ島における地震及び津波被害発生に関し、被害状況の調査や情報収集を行うため国際緊急援助活動等の要員として入間基地からも隊員が派遣されることになり、集結地の小牧基地(愛知県小牧市)に向け出発しました。#インドネシア地震#国際緊急援助活動 pic.twitter.com/jxw4pcGBoM
— 航空自衛隊入間基地(Official) (@jasdf_iruma) October 4, 2018
【fb更新情報】
日本から派遣されたインドネシア国際緊急援助空輸隊のC-130H輸送機は、10月5日朝、インドネシア共和国カリマンタン島バリクパパンに到着しました。今後、調整を行った後、輸送活動に臨みます。https://t.co/96Dsq9tCWQ pic.twitter.com/IX8x8j7Fhg— 防衛省統合幕僚監部 (@jointstaffpa) October 5, 2018
国際緊急援助隊(Japan Disaster Relief Team, JDR)
海外で発生した自然災害や建築物の倒壊など人為的災害に対して行う主に人的支援のことをいう。日本の国際貢献の一つで、地震や台風など自然災害が多い日本で培われた経験やノウハウを海外の災害で活かしている。被災国の要請により、政府が国際協力機構(JICA)の調整の下で援助の目的・役割に応じて、外務省が各関係省庁の協力の下に編成する「救助チーム」「医療チーム」「専門家チーム」「感染症対策チーム」「自衛隊部隊」の5タイプのチームを派遣する。
自衛隊部隊は、防衛省の陸海空自衛隊によって構成され医療・防疫などの緊急援助活動や物資の輸送活動、被災地復興のための復旧活動などを行う自衛隊海外派遣の一つ。捜索・救助活動はあくまでも災害救助隊を有する消防等によって編成された救助チームが担当するために自衛隊チームは主に医療支援や後方支援、復旧・復興活動が任務である。
C-130輸送機 大地震と津波の緊急援助でインドネシアへ 小牧基地
インドネシアで起きた大地震と津波の緊急援助活動を行うため、自衛隊員を乗せたC-130輸送機が愛知県の小牧基地を出発しました。自衛隊による国際緊急援助活動は、2年前にニュージーランドで起きた地震で、海上自衛隊の哨戒機が被害状況の確認をして以来、2年ぶり、21回目です。
https://www.youtube.com/watch?v=0Nq-wzhDlBg
被災地への援助活動・支援について
通信手段や道路・空港といったインフラも途絶える中、被災地の人々はライフラインが遮断された状況となっています。10月3日現在、19万1,000人以上が人道支援を必要としており、その被害範囲はさらに拡大。また、多くの家屋が崩壊され、7万1,000人以上が避難を強いられています。現地のインフラが遮断され、多くの人々が困窮する中、緊急シェルター支援、医療支援、飲料水の確保等が急務です。どうか、今すぐ、ご支援ください。
▼地震のあと、火山活動も活発になっています
先週の地震と津波で1200人余りの死者が出ているインドネシアのスラウェシ島で3日、ソプタン山が噴火した。噴煙は高さ4000メートルにまで達している。
スラウェシ島で火山が噴火、先週の地震・津波に続く(ブルームバーグ)
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