アメリカとフィリピンの合同軍事訓練「カマンダグ」
アメリカ海軍のドック型揚陸艦USSアシュランドと海兵隊は、10月2日〜11日まで行われたフィリピン海での合同訓練「カマンダグ」で、今年3月に新設された陸上自衛隊の水陸機動団と初めて水陸両用作戦の訓練を実施しました。
U.S. Marines and sailors aboard the dock landing ship USS Ashland trained for the first time with Japan’s new Amphibious Rapid Deployment Brigade during recent Kamandag drills in the Philippine Sea.
Kamandag — short for “Kaagapay Ng Mga Mandirigma Ng Dagat” or “Cooperation of Warriors of the Sea” — is traditionally a bilateral exercise between U.S. and Philippine troops. This year, the Japan Ground Self-Defense Forces joined the humanitarian-assistance and disaster-relief drills, which began Oct. 2 and wrap up later this week.
New Japanese marines train with US, Filipino troops in Philippine Sea – STARS AND STRIPS (星条旗新聞)
「カマンダグ」は現地の言葉で「海の戦士たちの協力」という意味で、アメリカとフィリピンのパートナーシップを強くするための合同軍事訓練。
アメリカとフィリピンの海兵隊は、テロリストから領土を奪還するという想定で上陸訓練を行い、その後に自衛隊が人道援助と災害救援訓練を実施。訓練が行われたのは、フィリピンと中国が領有権を争う南シナ海のスカボロー礁から約250キロ離れたフィリピン海軍基地。アメリカ、フィリピンの兵士と自衛隊員、合わせて約150人が参加したようです。
▼ アメリカ海兵隊、アメリカ海軍により訓練の詳細が公開されています
在日アメリカ海兵隊のTweet
米国とフィリピンの海兵隊の共同訓練に参加した陸自水陸機動団の水陸両用車が、USSアシュランドのドックに到着しました。 pic.twitter.com/LSGHcjw2pC
— 在日米海兵隊 (@mcipacpao) October 11, 2018
水陸機動団の水陸両用車が海外で行われた実動訓練に初めて参加しました。 https://t.co/Jek8UwbJwx pic.twitter.com/vPSuVLpDMl
— 在日米海兵隊 (@mcipacpao) October 12, 2018
陸上自衛隊の青山2等陸佐は「この演習は、人道支援と災害救援のミッションに迅速に対応する能力を強化するいい機会でした」と述べていました。
フィリピン軍担当者は「アメリカ海兵隊と日本の陸上自衛隊との訓練は、関係構築とアイディアの交換を促進する上で非常に重要でした」と述べています。
アメリカ海軍(U.S.Navy)のサイト
10月3日、フィリピンのスービック湾でUSSアシュランドに向かう自衛隊の水陸両用強襲輸送車AAV7 (CHRISTINE PHELPS/U.S.M.C)
USSアシュランドに乗り込む自衛隊のAAV7 (Joshua Mortensen/U.S. Navy)
USSアシュランドのドック式格納庫に到着したAAV7 (Joshua Mortensen/U.S. Navy)
演習を見守る海兵隊指揮官 (Joshua Mortensen/U.S. Navy)
USSアシュランドに搭乗した水陸機動団 (DESTINY DEMPSEY/U.S.M.C)
搭乗した水陸機動団 (Joshua Mortensen/U.S. Navy)
ドック式格納庫での水陸機動団 (Joshua Mortensen/U.S. Navy)
水陸機動団に合図する海兵隊員 (Joshua Mortensen/U.S. Navy)
“This is a milestone achievement and a significant step forward in capability development for Japan’s newly established amphibious force,” said Rear Adm. Brad Cooper, commander, Amphibious Force 7th Fleet. “The JGSDF and JMSDF (Japan Maritime Self Defense Force) have made enormous strides in their amphibious capability since establishment of the ARDB just six months ago. We are proud to work side-by-side with our friends from Japan and the Philippines during this exercise and look to the future with great anticipation to train together.”
第7艦隊水陸機動団のブラッド・クーパー指揮官は、
「今回の合同訓練は、水陸機動団を新設した日本にとって画期的な出来事で、重要なステップです。6ヶ月前に水陸機動団を設立して以来、自衛隊の水陸両用作戦能力は大きく進歩を遂げました。私たちはこの演習中、日本とフィリピンの友人たちが一緒に仕事をしてくれることを誇りにしており、これからも共に訓練することを大いに期待しています。」と話しています。
US-Japan Advance New Amphibious Capability (U.S.Navy)
▼ USAミリタリーチャンネルに、訓練の動画がupされています
USS Blue Ridge(LCC-19)
通信アンテナを装備した指揮車両型AAVC7A1
USS Ashland (LSD-48)
殉職した自衛隊員の御冥福をお祈りいたします
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