消防・警察・海保・自衛隊・日本赤十字社など、およそ300人が参加
羽田空港で18日、航空機事故を想定した大規模な訓練が行われました。
訓練は、着陸に失敗した旅客機が滑走路を外れて海に着水し、多数のけが人が出た想定で行われ、東京消防庁や警察庁、東京海上保安部、自衛隊、日本赤十字社、空港関係者など84機関およそ300人が参加。
水上バスを着陸に失敗した機体に見立て、消防や海保などの船が出動し、海上に取り残された人の救助が行われました。また、陸上には救護所が設置され、救急隊員や災害派遣医療チーム、DMATの医師などがけが人の治療の優先順位をつける「トリアージ」を行い、医療機関との連携や搬送の方法を確認しました。
羽田空港で航空機事故を想定した訓練が行われ、国際線の利用者が増えていることを踏まえ外国人への対応も確認しました。
国際線の利用者が増えていることを踏まえ、外国人の乗客への対応も訓練に盛り込まれていて、英語や中国語など4か国語の音声が流れる拡声機を使って誘導したほか、航空会社の社員が通訳にあたったりしました。
国土交通省東京空港事務所の森本園子空港長は、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、空港の利用者が増えるので、関係機関との連携をより一層強化して事故に備えていく」と話していました。
▼ 同じ日に、成田でも訓練が実施されました
成田空港では約1200人が参加。旅客機が着陸に失敗してエンジンが突然爆発、漏れた燃料に引火して機体が炎上し、多数の死傷者が出たとの設定で実施した。実際に消防車が駆け付けて放水し、救助隊員が機内から乗客役を次々と運び出した。
トリアージでは、けが人の情報をスマートフォンで関係機関が共有する実証実験も取り入れ、負傷者役は救急車やヘリコプターへ運ばれた。
航空機事故対応の訓練で、乗客役を運び出す救助隊員 (共同)
成田空港で行われた訓練で、トリアージなど対応の手順を確認する関係者 (共同)
航空機事故想定し訓練 羽田空港、救助手順確認 (KyodoNews)
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日本赤十字神奈川県支部のサイトより
10月18日、航空機事故対処総合訓練に参加しました。
日本赤十字社神奈川県支部は、東京国際空港(羽田空港)と、空港やその周辺で航空機事故が発生した際の応急救護に関する協定を結んでおり、緊急時、迅速かつ適切な救護活動ができるよう、毎年関係機関とともに訓練を行っています。
今年は、118名が乗った大型旅客機が着陸時に滑走路を逸脱、空港近くの海上に着水して多数のけが人が出たという想定のもと、消防庁や警察庁、自衛隊など84機関が参加しての訓練となりました。日本赤十字社からは、横浜市立みなと赤十字病院、大森赤十字病院の医療救護班(医師、看護師らからなる医療チーム)が、東京消防庁および地元医師会、空港内クリニックなどの医療機関とともに医療救護活動を行いました。
訓練に参加した職員は「航空機事故のような大規模な災害時には、多くの団体との協力が不可欠であり、訓練を通して活動の進め方を共有することが救護活動のスピードを決定づけることを再認識しました。」と感想を述べました。
航空機事故という一刻を争う環境下においても、一人でも多くの苦しんでいる人を救えるよう、今後も関係機関と協働して訓練に取り組んでいきます。
もしもの大事故に備えて ~羽田空港での訓練に参加しました~(日本赤十字社)
傷病者情報の管理を行う様子
処置した患者の後方搬送調整を行う救護班要員
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