「離島奪還」想定訓練 水陸機動団と連携
陸上自衛隊習志野演習場(千葉県船橋市・八千代市)で13日、陸上自衛隊第1空挺団による「降下訓練始め」が行われました。演習場を離島に見立てた南西諸島などの離島奪還想定訓練では、島しょ防衛専門部隊の水陸機動団と連携。航空機に乗った隊員がパラシュートで降下して敵を制圧する訓練を公開しました。
「精鋭無比」を誇る空挺団員約200人がパラシュートでの降下訓練を披露。米陸軍の沖縄や米アラスカの部隊からも約50人が参加し、日米の連携をアピールした。
新年恒例の訓練は、目標地域に隠密に潜入することを想定。重装備の団員らがヘリコプターや航空自衛隊の輸送機から次々とパラシュートで降下した。空自の新型輸送機C2も初めて参加した。地上では、10式戦車や陸自水陸機動団の水陸両用車「AAV7」などが登場し、離島奪還の一連の流れを演習した。
訓練を視察した岩屋毅防衛相は「高い士気と技量を示してくれた」と訓示。昨年末に策定した新たな防衛計画の大綱の基本概念「多次元統合防衛力」について「諸君にさらなる挑戦を求めるものだが、新たな課題も克服できると確信している」と述べた。
米陸軍第1特殊作戦大隊「グリーンベレー」も参加
訓練には空挺団に加えて第1ヘリコプター団や中央即応連隊など自衛隊員約600人とともに、昨年に続きトリイステーション(沖縄県読谷村)に駐留する「グリーンベレー」と呼ばれる米陸軍第1特殊作戦大隊や、米アラスカ州を拠点にする第25師団第4歩兵旅団戦闘団の空挺部隊計70人も参加。
昨年11月の日米統合演習「キーン・ソード」では、第1空挺団の隊員が横田基地(東京都福生市)配備の米空軍C130輸送機から、日出生台(ひじゅうだい)演習場(大分県)に降下する訓練を初めて実施しており、特殊作戦に投入される空挺部隊間でも日米の相互運用性を高める動きが顕著になっている。
この日の演習場は風がやや強かったものの、日差しがまぶしい冬晴れで視程良好。訓練展示ではまず、空自C2輸送機に搭乗した日米の隊員で構成する先遣隊が高度1000メートル以上から降下。高い高度から降下するのは、輸送機への対空脅威を警戒し、隊員が敵の支配地域からかなり離れた上空から降下し、長距離滑空して潜入・偵察できるようにするためだ。
続いて空挺主力部隊が東京タワーとほぼ同じ高さの高度340メートルから舞い降り、目的地に短時間で降着。先遣隊と連携して陣地を確保し、水陸機動団の水陸両用車(AAV7)など海上から上陸する部隊を誘導した。
演習後、岩屋防衛相は「日米両国の隊員が肩を並べて空挺降下しているのをこの目で見て、改めて日米同盟の絆の深まりを実感した。今後さらに一層、現場での日米連携の強化を図ってもらいたい」などと訓示した。
空挺団降下始め、米特殊部隊と-陸自習志野演習場 (時事通信)
より実践的な演習に (反対の声)
自衛隊の演習などに反対する人たちも一部居ますので、たまには反対の声でも載せようと思いますが…
習志野自衛隊演習場は市街地に隣接しており、通常訓練で場外降着が毎年のように起きています。しいば氏は「降下訓練始めの規模も内容も年々エスカレートし、実戦的になっている。戦争法の廃止が絶対に必要です」と話し、日米一体化の深まりに強い危機感を示しました。
日本共産党は、昨年12月20日に防衛省に対し、米軍の参加中止を含め訓練そのものの中止を求めました。
演習 より実践的に(しんぶん赤旗)
日本共産党の議員たちも視察に行くのですね。実際に隊員たちの姿を見ても何も感じないのでしょうか。
戦争法って久しぶりに聞きました…
写真を白黒にしている意図も不明です(笑
演習の様子
視察に訪れた防衛大臣政務官、山田宏議員のTweetより
「精鋭無比」が、第1空挺団のモットー。厳しい訓練を日々重ね、今この瞬間がある。ご覧下さい。 pic.twitter.com/6UMyIzfajp
— 山田宏 自民党参議院議員 (@yamazogaikuzo) January 13, 2019
壮観! pic.twitter.com/fuiV9coXJy
— 山田宏 自民党参議院議員 (@yamazogaikuzo) January 13, 2019
指揮官降下に向かう「グリーンベレー」(jiji.com)
降下した隊員を近接支援するヘリコプターからの射撃 (jiji.com)
リペリングでヘリコプターから降りる隊員 (jiji.com)
航空自衛隊C2輸送機 (jiji.com)
(テレビ東京)
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