子どもがおぼれる場所 最も多いのは浴槽
夏休みで海やプール、川などに行く機会が増える時期。水辺のトラブルは非常に多く、毎年各地で子どもの水難事故が起きてしまいます。子どもの死因で一番多いのが不慮の事故で、その中でも交通事故と同じくらい多いのが溺死です。しかし意外なことに死亡事故は、水辺だけでなく家庭内の浴槽でも多く起きています。
子どもは僅か数センチの水深でも溺れる
「親と入浴中、子供は浴槽の中で座って遊んでいた。水深27cm。親が髪を洗い、2分後に浴槽を見たら子供が仰向けに横たわっていた。すぐ引き上げたが、目は閉じ、呼び掛けに応じず、手足は脱力していた。」(1歳)
「親と子供が一緒に入浴中、深さ20cmほどの浴槽に子供を立たせていた。少し目を離した隙に、倒れてうつ伏せになっていた。その後、少しぼーっとした状態でけいれんがあった。」(2歳)
「入浴中、子供を浴槽に立たせて、保護者は洗濯物の処理のため子供から離れた。保護者が20秒後に戻ると子供がうつぶせになって湯船に浮かんで頭まで沈み、顔色不良だった。」(1歳)
(引用:消費者庁・国民生活センター)
1〜4歳児の家庭における不慮の事故死の約3割はお風呂で起きています。ビニールプール等で遊ぶ機会も多くなる季節ですが、子どもは僅か数センチの水深でも溺れる可能性があるので、浅いからと安心せず、目を離さずに十分注意しましょう。
病院へ行く?救急車を呼ぶ?迷ったら
【東京消防庁】 STOP!子どもの「おぼれ」
家庭内など身の回りで起こる事故により、東京消防庁管内で年間約8,600人の5歳以下の子どもが救急搬送されています。
東京消防庁による冊子「STOP! 子どもの『おぼれ』は、大変参考になるので、いざという時のために読んでみてください。万が一、子どもが溺れて意識や呼吸がなくなった時は、心臓マッサージと人工呼吸による救命措置をすすめています。
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