震度6強の地震 堤防決壊、浸水で住民が孤立という事態を想定
陸上自衛隊は13日、茨城県ひたちなか市の勝田駐屯地と那珂川の枝川訓練場で、地震と水害による複合災害を想定した救助訓練を実施しました。
訓練は、県央地域で夜間に大雨警報が発令される中、翌朝には大洗町を震源とする震度6強の地震が発生、地盤が緩んでいた那珂川の堤防が決壊し、浸水で住民が孤立したという事態を想定した。さらに、電気やガスといったライフラインがストップし、勝田駐屯地食堂の調理器具も故障したとした。
駐屯地では、東日本大震災でも使用された、かまどや万能調理器を備えた特殊車両を使い、100食分のご飯とおかずを作った。その後、同市枝川の那珂川で、川岸に取り残された住民役の隊員を救出する訓練に移った。
隊員たちはトラックから長さ約4・3メートル、重さ約145キロのボートを降ろし、2艇をつなぎ合わせて救助に向かい、住民役の隊員を無事助け出した。
野呂将治広報班長は「実際に近づけようと、複合災害を想定した。いつ起きるか分からない災害に対応できるよう能力の維持と向上に努めたい」と話した。
陸上自衛隊勝田駐屯地 ボート使い住民救助 複合災害備え実践訓練 (茨城新聞)
勝田駐屯地(かつたちゅうとんち、JGSDF Camp Katsuta)は、茨城県ひたちなか市に所在し、施設科隊員に対する教育訓練を主要任務としている陸上自衛隊施設学校等が駐屯する駐屯地。
那珂川(なかがわ)は、栃木県北部那須郡那須町の那須岳山麓を源とし同県東辺部を南に流れ、茨城県を南東に流れてひたちなか市と東茨城郡大洗町の境界部で太平洋に注ぐ一級水系那珂川の本流。関東随一の清流として知られ、日光国立公園の指定地域内である上流部を中心に、流域には自然が多く残されている。
もし那珂川で氾濫が起こったら – 国土交通省 関東地方整備局
堤防決壊に伴い、家屋倒壊や流失をもたらすような被害の発生が想定される区域を表しています
那珂川の水位上昇、氾濫の危険高まる(2018年7月6日14時頃)
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