日本への武力攻撃事態を想定 弾道ミサイル防衛や離島防衛訓練を展開
10月29日から11月8日までの日程で、自衛隊と米軍によって行われる最大規模の共同統合演習「キーン・ソード」(Keen Sword)が実施されています。
この演習は自衛隊とアメリカ軍の相互運用性の向上を図ることが目的で、日本への武力攻撃事態を想定して、日本周辺やグアム周辺海空域などで弾道ミサイル防衛や離島防衛などの共同訓練が幅広く展開されます。
陸海空自衛隊から約4万7000人、艦艇約20隻、航空機役170機が参加。アメリカ軍からは海軍の太平洋艦隊、第7艦隊、空軍の第374輸送航空団、第18戦闘航空団、第35戦闘航空団、海兵隊の第3海兵遠征軍に在日アメリカ軍、約1万人が参加。このほか、今回はカナダ海軍のフリゲート「カルガリー」と補給艦「アストリクス」も一部の演習に参加しています。
▼在日米軍司令官、キーン・ソード19の開始に関する声明
今日、最大級で最も複雑な日米双方の実働演習であるキーン・ソード19が始まりました。この2年に一度の演習は、米軍と自衛隊の戦闘即応性と相互運用性を高めるためのものです。
キーン・ソードは米軍と自衛隊に、日本の防衛と地域安全に不可欠な航空、海上、水陸両用能力を実践する機会を与えます。同様に重要なのは、演習は日米同盟の強化と耐久力、そして自由で開かれたインド・太平洋地域の共通の追求であることを目に見えて実演することです。
今年の演習では、数十隻の日米の船舶、何百もの航空機、両国の約54,000人の要員が参加し、危機対応力を高め、即応性を改善するために協力しています。
今年は、カナダ海軍2隻の船舶と人員を派遣している同盟国カナダ及び他のパートナー国である数か国がオブザーバーとして参加しています。これらの進展は、パートナーシップの拡大とインド・太平洋における多国間協力の拡大に向けた我々の共通の関心におけるポジティブな兆候です。
日米同盟は、60年近くにわたり、インド・太平洋地域における地域の平和と安全の要であり、キーン・ソードのような演習によって、今後60年間は準備が整います。米軍54,000人を代表して、両国の共通利益に不可欠なこの同盟の一部であることを私は誇りに思います。我々は、この重要な二国間演習を成功させるため、同盟国日本と一緒に取り組むことを楽しみにしています。
在日米軍司令官 ジェリーP.マルティネス中将よりキーン・ソード19の開始に関する声明 (在日米軍)
防衛省のTweet
在日米軍のTweet
公開された演習の様子
アメリカ軍が運営するメディアDVIDSに訓練の様子がUPされています
三沢基地周辺 アメリカ軍の戦闘機から緊急脱出したパイロットを救出する訓練
南太平洋で海上自衛隊と合同訓練を行う、ロサンゼルス級潜水艦
フィリピン海域での合同訓練
太平洋を航行する ロナルド・レーガンでの訓練
Photo : Defense Visual Information Distribution Service (DVIS)
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