真備町で支援活動終了、自衛隊の見送りが行われる
平成30年7月豪雨災害の復旧のため、7月7日から岡山県倉敷市真備町などで人命救助や捜索活動、それに、避難生活の支援や災害廃棄物の撤去などの活動を続けてきた陸上自衛隊の災害派遣部隊が、8月12日までに岡山県内での活動を終えて撤収しました。最終日の12日には、自衛隊のお見送りが行われて、自衛隊員たちは、別れを惜しむ被災者たちから寄せ書きなどを受け取り、真備町を後にしました。
災害派遣部隊の活動は11日で終了し、避難所となっている倉敷市真備町の岡田小学校では、12日、住民たちが寄せ書きを手渡して感謝の気持ちを伝えました。そして、自衛隊員が車両に乗り込んで小学校をあとにすると、集まった人たちは「ありがとう」と書かれた紙を掲げるなどして見送っていました。この小学校で避難生活を送っている小学2年生の女の子は、「一緒にお絵かきをするなどたくさん遊んでもらいました。いなくなってしまうのがとてもさみしいです」と涙を流しながら話していました。また、この女の子の39歳の母親は、「自宅が水につかって子どももつらい思いをしましたが、自衛隊の人たちが心の支えになってくれてとても感謝しています」と話していました。
豪雨被災地を支援 活動終えた自衛隊員を被災者が見送り 倉敷市真備町(KSB瀬戸内海放送)
「(自衛隊と)離れるのがさみしい」と涙を流しながら話していた小学2年生の女の子の言葉に強く心を打たれます。そして笑顔でよりそう自衛隊の皆さんの存在の大きさが伝わってきます。
真備ふるさと歴史館で入浴支援などの様々な活動をしていたのは、兵庫県の千僧駐屯地などから派遣された自衛隊員です。
支援を受けた人たちから届く感謝の声
産経ニュースの詳細な取材記事で、現場の災害派遣部隊から届いたエピソードと、入浴支援の利用者が書いたノートの寄せ書きの一部が紹介されました。
▽「通信機材の点検のため倉敷市役所を訪れたところ、10歳くらいのお子さんから笑顔で敬礼を受ける。お母さんから『本当にありがとうございました』との言葉をいただいた。活動を実施する上での活力となった」(陸自第3通信大隊)
▽「避難所の衛生状態の改善のため、防疫活動を実施していた。その際、高齢の女性が孫に対して『この人たちに助けてもらったんだよ。お礼をいいましょう』といって、隊員に対して『ありがとうございます!』と言ってくれた」(陸自広域防疫隊)
▽「給水活動の際『毎日水をもらいに来ています。水が出ない日々なので大変助かってます』とお話いただいた。逆に私自身が元気づけられた」(空自西部航空方面隊司令部)
▽「至れり尽くせりの風呂で、神に仏です」
▽「あったかい風呂、うれしかったです。初めて被災して不安な気持ちでしたが、ここへ来てほっとしました」
▽「こんなことになって初めて自衛隊の方の大切さ、すごさがわかりました」
▽「今日ほど自衛隊に感謝の気持ちを感じたことはありません」
▽「明日からも作業がありますが、近くにお風呂があると思うだけでがんばれます。自衛官の方の笑顔にとても癒やされました」
▽「明日への活力になります。六甲の湯、最高!」
▽「お風呂に入っているときだけは家のことを忘れています」
▽「被災期間で『自衛隊の風呂に行く』というのが数少ない楽しみの一つでした。いつか何かの形で必ず恩返ししたいと思っています」
自衛隊の知られざる災害派遣活動 豪雨でフル回転 地元から感謝の声続々(産経ニュース)
真備で自衛隊の活動終了し撤収 「離れるのさみしい」市民見送り(山陽新聞digital)
西日本豪雨発生から1カ月が過ぎましたが、自衛隊は現在も各地で支援活動を続けています。関係者の皆さま、猛暑の中、本当にありがとうございます。
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