岩手県釜石市で不発弾が見つかり、東北方面隊が処理にあたりました
不発弾(ふはつだん)は、起爆に関する機構に何等かの不具合があって爆発せずにある砲弾、ロケット弾、誘導弾などの弾薬類の総称。火工品である弾薬が正常に機能しなかったという点で、広義の不良品である。
不発弾処理は、自衛隊法附則第14条(防衛省移行に伴い附則第4条)により定められた自衛隊業務のひとつ。発見された不発弾を処理し、除去する業務である。原則として、陸上で発見された不発弾及び漂着機雷等は陸上自衛隊が処理し、浮遊機雷や海上自衛隊が直接通報を受けた漂着機雷等は海上自衛隊が処理する。
不発弾が最も多いのは沖縄県で、年間約600~800件、重量にして30~40トンも発見されています。大戦末期の沖縄戦で使用された弾薬は約20万トン。その5%が不発弾として残されたと推定されています。沖縄は1972年の本土復帰まで米軍施政下だったために対策が遅れたということです。
どのような種類の砲弾・爆弾がどれだけ不発だったのかは全くわからず、さらに不発弾はほとんどの場合地中深くに潜っているので位置も特定できません。工事中の事故などで、これまでに数多くの死傷者が出ています。
不発弾処理件数・処理重量の推移
不発弾の処理は、周辺封鎖や近隣住民が全員避難したうえで実施されます。基本的には信管を取り外して、その上で砲弾・爆弾を地方自治体の保管場所に持っていき、最終的に海洋投棄処分や爆破処理されたりします。
大変危険をともなう作業ですが、防衛省の職員の給与等に関する規定(防衛省職員給与施行細則)によると手当の金額は、不発弾処理における特殊勤務手当は、5200円、手掘り作業でない場合には、750円ということです。
あまりにも安すぎる金額だと思います
市街地での不発弾処理。信管を抜き安全化した500ポンド焼夷爆弾(2012年10月21日 東京都港区元赤坂)
不発弾処理を行う陸上自衛隊(2012年11月、仙台空港)
▼陸上自衛隊において編成されている不発弾処理部隊
- 第101不発弾処理隊(那覇駐屯地:第15旅団隷下)
- 第102不発弾処理隊(朝霞駐屯地:東部方面後方支援隊隷下)
- 第103不発弾処理隊(桂駐屯地:中部方面後方支援隊隷下)
- 第104不発弾処理隊(目達原駐屯地:西部方面後方支援隊隷下)
関東地区を不発弾から守る第102不発弾処理隊(朝霞駐屯地)
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